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エノコログサ
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Jスルー
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夏の始まりに見つけた 小さなひとつの物語
君は小川のそばにいて ただ、なにをするというわけでもなく ただただ小川の流れを見ていた
「悲しいのかい?」と僕が聞いたんだ 君は小さく首を振ったように見えた それはまるで望んでここにいるかのように
この世界には僕の知らない事がたくさんある もちろんその全てを知っている人だって いやしないよ ただ僕が知りたいのは 僕が僕になることを望んでいたのか
他のみんなには分からないことだから 僕は知りたいんだ
君は知っているのかい?
秋の始まりと共に終わる 小さなひとつの物語
君はいつも小川のそばにいた ただ、することもないので 空を見て体を揺らしていた
「楽しいのかい?」と僕が聞いたんだ 君は大きく頷いた まるでここにいる事を誇りだと言っているようで羨ましかった
この世界には僕の知らない事がたくさんあるよ
もちろんそれを全て知っている人だって いやしないよ
ただ、僕が望むのは 君と僕でずっと一緒にいたいという事だけ
恥ずかしい言葉だけど 君の前なら僕は素直に言えるよ
君は何を望むんだい?
木々の色が変わり 君はどう変わったかを見たかった
ただ、そのときは胸騒ぎがして めまいがしただけだよ まるで僕に「来るな」って誰かが 言っているような気もしたよ
でもね
僕は走った 一心不乱に前だけを見て つまづいたって関係ない 転ぶまで足は止めないよ
でも小川にいたのは 君に似た誰かさん
ずいぶんと痩せていて なぜか涙が出てくるよ
変だな あなたは君に似ている ただ肌の色が違うだけ・・・ そう思いたかった・・・ それから何十年たっただろう
ちいさな小川には 二人、肩を並べて空を見上げて
幸せそうに風と共に笑っていた
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